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心を育む
学校給食週間
(その1)
 12月11日(月)から心を育む学校給食週間がスタートしました。初日は、お昼の放送の時間に給食主任が、日本で給食がどのように始まったか、また、この給食週間でどのような取組をするか知らせました。最後に、共同調理場の給食ができるまでの仕事を紹介するビデオを視聴しました。
 12日(火)は、3校時に添川地区の酪農家の方をお招きし、「牛乳のパワー 牛さんのひみつ 食をいただく」という講話をいただいた後、バター作り体験と試食会を行いました。
 講話では、初めに、強い骨をつくるカルシウムやきれいな肌を保つタンパク質などの、成長に必要な栄養素を取ることができる牛乳の力について説明してくださいました。
 次に、メス牛は2歳から子どもを産めるようになり、6年から8年で4回くらい子ども産むことを教えてくださいました。そして、子どもを産んだ母牛から、牛乳が1日に30kg取れるようになること、そのためには、朝昼晩に、餌を1日20kgから30kgと、水を100lあげなくてはならないことを教えてくださいました。また、50頭飼っている牛の一頭一頭に名前をつけ、顔の表情やしぐさ、鳴き声を確認しながら365日の餌やりや掃除を頑張っていることも教えてくださいました。
 最後に、母牛が命がけで赤ちゃん牛を産む感動的な分娩シーンを動画で見せてくださいました。そして、「子どもが産めなくなったメス牛は、涙を流してと畜場に送られ、最後は牛肉やカバンやベルト、骨は肥料になる。牛は人間が生きていくためにいる。もし、自分が逆に牛の立場だったらどうだろう?」という難しい問いかけの後、「みなさんは、お母さんに命を分けてもらい、米や野菜、果物など、あらゆる命を頂いて生かされている。食べ物が体をつくり、食べ方が心をつくる」といった食を頂くことの尊さと、食に携わっている人への感謝について考えさせてくださいました。
 その後のバター作り体験と試食を終えた子どもたちは、「作り方は簡単だけど、ペットボトルを振るのが疲れた。けれども、自分が作ったバターを食べて、疲れた手に力がみなぎった気がした」といった感想を発表していました。
 子どもたちは、講話と体験を通して、「いただきます」「ごちそうさま」の言葉の重さを改めて感じることができました。この場をお借りして、改めて感謝申し上げます。